カーボンオフセットLPガス導入事例

カーボンオフセットLPガス導入事例 社会福祉法人大和善隣館様 湯野こども園

未来を担う子どもたちのために、カーボンオフセットLPガスを選択!

社会福祉法人大和善隣館様が、同法人運営の湯野こども園にカーボンオフセットLPガスを導入した背景や、その供給を行う大城エネルギー株式会社様の取り組みについてお話を伺いました。このインタビューを通じて、カーボンオフセットLPガスを地域の未来を担う子どもたちへの「環境投資」として活用いただいていることがわかりました。

社会福祉法人 大和善隣館様について



大和善隣館様 HP:https://www.daiwazenrinkan.com/
湯野こども園 HP:https://www.yuno-kodomoen.com/

湯野こども園を運営する社会福祉法人大和善隣館(以下、「大和善隣館」)様は、1944年(昭和19年)に石川県小松市で最初の保育所として開設された「大和保育園」の運営を皮切りに、事業を開始しました。現在は小松市および能美市にて、6つの幼保連携型認定こども園、1つの分園、2つの放課後児童クラブ、さらには中高齢者生涯学習講座など、幅広い事業を展開されています。
創立当初から掲げている基本理念「善隣のこころ("いつでも どこでも そしてだれにでも われ等 善き隣人たらん")」をモットーに、これまでに複数の保育所のほか、児童養護施設、市社会福祉協議会、公益売店など、地域や時代のニーズに応じた多様な福祉事業を担ってこられました。

環境への取り組みにも積極的で、地域の子どもたちの未来を見据え、水力発電由来のグリーン電力の使用、太陽光発電設備の設置・運用、V2HEV・小型EVバスの導入、省エネを促進するデマンド監視装置の導入など、さまざまな施策を実施されています。20214月にはSDGs宣言を発表し、CO2排出削減、防災体制の強化、地域連携の推進、園児の安全確保、職場環境の改善などにも力を入れています。

また、多くの社会福祉法人が「1法人1施設」の運営形態である中、大和善隣館様は、本部による的確な事業計画と資金管理により、複数施設を持続的かつ安定的に運営する体制を構築。施設間の人材交流も柔軟に行い、組織全体の活力と一体感を高めています。
2025年4月には、石川県能美市が運営していた「湯野こども園」の運営を同市から引き継ぎました。現在、1977年から使用されている現園舎の建て替えが進められており、202511月には新園舎が完成予定です。なお、新園舎ではカーボンオフセットLPガスをご使用いただくことになっています。

<大和善隣館様のSDGs宣言>

湯野こども園(建設中の新園舎の完成イメージ)

大城エネルギー株式会社様について

HP:https://www.daijyou.co.jp/

大城エネルギー株式会社様/本社



大城エネルギー株式会社(以下「大城エネルギー」)様は、石川県能美市に本社を構える総合エネルギー企業です。LPガス・ガソリン・灯油などのエネルギー供給に加え、ガス・家電製品の販売やリフォーム事業なども展開されています。1960年の創業以来、65年以上にわたり加賀地方の暮らしと産業を支えてこられました。

持続可能な社会の実現を目指し、地域の環境活動をリードする事業者としての役割を果たすべく、202210月には石川県内のLPガス販売事業者として初めてカーボンオフセットLPガスの取り扱いを開始されました。カーボンオフセットLPガスは自社事業所の空調等に使用されているだけでなく、自社配送による強靭な供給網や、第1号認定LPガス販売事業者(ゴールド保安認定事業者)としての保安体制を強みに、お客様に対しても積極的に提案をなさっています。その結果、北陸地方の自治体における初の導入事例となった市営総合体育館3館への供給を皮切りに、能美市学校給食センター様、株式会社北陸銀行能美支店様など、多くのお客様へカーボンオフセットLPガスを供給されています。
さらに202310月には、「SDGs宣言」を発表し、エコ機能製品(エコジョーズ、エコフィールなどの高効率ガス給湯器)の販売促進による温室効果ガスの削減や、地元人材の積極採用による地域経済の活性化等を掲げられ、各事業所における環境意識を高める「いしかわ事業者版環境ISO」に登録されました。地域を代表するエネルギー企業として、これらの取り組みを通じて持続可能な社会の実現を目指すとともに、地域に根ざした環境貢献にも力を注いでおられます。

大城エネルギー様が取り組むSDGsの目標テーマ

大和善隣館様がカーボンオフセットLPガスを知ったきっかけと、導入の決め手

大城エネルギー加賀支店長の森様は、お子様を湯野こども園に通わせていた同僚の方から、園舎が新築される予定であるという情報を得られました。当時、大和善隣館様と大城エネルギー様との間にお取引はなかったものの、その情報をきっかけに森様は大和善隣館様に新園舎へのLPガス供給を提案するべく、アプローチを開始されました。その後のヒアリングを通じて、森様は湯野こども園の新園舎向けに、通常のLPガスとカーボンオフセットLPガスの2通りの供給プランをご提案されました。大和善隣館様は森様のご提案を受け、カーボンクレジットの活用によって二酸化炭素排出量を実質ゼロとするカーボンオフセットLPガスの存在を知ることになったそうです。

大和善隣館様は、他に複数のLPガス事業者からも供給の提案を受けておられましたが、森支店長が何度も足を運び、カーボンオフセットLPガスの特長や環境的意義について丁寧に説明を重ねたことが決め手となり、最終的に大城エネルギー様からカーボンオフセットLPガスを導入する決断をされました。大和善隣館理事長の広川様はその理由を次のように語っておられます。「将来を担う子どもたちを育てる教育・保育事業者として、将来の地域社会への環境負荷を少しでも減らす取り組みは欠かせません。カーボンオフセットLPガスという選択肢を知った以上、それを導入しない理由は見つかりませんでした。」

大和善隣館様、大城エネルギー様の今後の取り組み

大和善隣館様では、地元文化への愛着や親しみを育むことを目的に、湯野こども園の年長クラスの児童を対象に、石川県加賀地方の名産品である「九谷焼(くたにやき)」の陶芸体験を行っています。九谷焼は、「九谷五彩(くたにござい)」と呼ばれる色鮮やかな上絵付けが特徴であり、子供たちがこの体験を通じて地域文化に触れる機会の創出にも取り組まれています。
また、各施設で環境負荷の低減に向けた取り組みを進めるだけではなく、そうした取り組みを、未来を担う子どもたちの「環境教育」にも積極的に活かしてこられました。その一環として、太陽光発電設備を子どもたちの目に留まりやすい場所に設置し、太陽光とエネルギーのつながりを体感的に学べるような工夫を凝らしておられます。カーボンオフセットLPガスについても、子どもたちの環境教育に活かせる方法がないか、大城エネルギー様と検討していらっしゃいます。

大城エネルギー様では、自然災害が多発する日本においては「災害対応」という観点が欠かせないことから、有事の際の対策として電源自立型GHP)の導入を検討されているお客様に対し、災害対応と環境保全を両立させる提案として、電源自立型GHPとカーボンオフセットLPガスを組み合わせたご提案を進めておられます。社長の西本様は、「【災害対応策としての電源自立型GHP】と【環境対応策としてのカーボンオフセットLPガス】の組み合わせこそが、持続可能な社会の実現に向けたエネルギー選択の理想的なかたちであり、今後もカーボンオフセットLPガスの普及に一層力を入れていきたい」と語っておられます。

※電源自立型GHP...GHP(ガスヒートポンプ空調)は、圧縮機の駆動源がガスエンジンであり、少ない電力で空調をおこなえることが大きな特徴である空調機器です。「電源自立型」のGHPは、内部に発電機を搭載しており、停電時にはこの発電機が空調機器等への電力供給を行うことで、空調の継続使用に加え、照明・通信機器の充電といった非常用電源としても活用できる、災害対策に優れた空調機器です。

湯野こども園の先生のみなさまと、大城エネルギー 加賀支店長の森様(前列左から1番目)