カーボンオフセットLPガス導入事例 株式会社堀口珈琲様
コーヒーに関わるすべてにおいてSDGsを推進!
株式会社堀口珈琲様がカーボンオフセットLPガスを導入された背景や、その供給を担う株式会社シンサナミ様の先進的な取り組みについてお話を伺いました。このインタビューを通じて、SDGs達成に向けた堀口珈琲様の果敢に挑み続ける姿勢や、シンサナミ様のパートナーとしての役割を知ることができました。
株式会社堀口珈琲様について
HP:https://www.kohikobo.co.jp/
株式会社堀口珈琲(以下、「堀口珈琲」)様は、1990年に東京都世田谷区にて創業されました。コーヒー豆の焙煎・販売を中心に、生豆の販売から喫茶店運営まで、幅広く事業を展開されています。創業当初から「コーヒーの美味しさは生豆の品質が決め手」と考え、世界各地の信頼する生産者から最高品質の生豆を厳選して仕入れています。また、焙煎・ブレンディングにおいても徹底的にこだわり、一杯のコーヒーを通じてお客様に「おいしさ」と「喜び」を提供されています。
2019年には「横浜ロースタリー(焙煎工場)」を開業。これまで蓄積されてきた選別・焙煎・ブレンディングといった各工程における高い技術・技能に加えて、製造環境を整えたことにより、さらに高度な品質管理を実現されました。
創業当初から喫茶のみならず焙煎にも注力されてきましたが、その品質が広く認知されるにつれ、次第にコーヒー豆の焙煎・販売が主軸となり、日本国内だけではなく、東アジアを中心とした海外市場にも販路を拡大しています。現在、都内5店の直営店、および中国上海2店のフランチャイズ店のほか、オンラインストアでも最高品質のコーヒーをお求めいただくことができます。


オンラインストア:https://kohikobo.com/
株式会社シンサナミ様について
HP: https://www.shinsanami.co.jp/
株式会社シンサナミ(以下「シンサナミ」)様は、神奈川県横浜市に本社を置き、横浜市・海老名市・秦野市、山梨県甲府市を中心に事業を展開する総合エネルギー企業です。LPガスの販売・保安、エネファーム等の省エネ家電機器の販売に加え、電力・都市ガス販売やリフォーム事業など多岐にわたるサービスを提供されています。1955年に個人経営としてLPガス販売を開始し、2025年で創業70年を迎えられます。
北海道東部の野鳥保護区にある日本野鳥の会の保有林に、地元産の広葉樹を植林する「シマフクロウの森を育てよう」プロジェクトへの参画など、環境活動にも力を入れていらっしゃいます。
堀口珈琲様のSDGsへの取り組み
堀口珈琲様は「THE NEW COFFEE CLASSIC」をブランドコンセプトに掲げ、コーヒーの価値を高めることで、コーヒーに関わるみなさまの豊かな暮らしに貢献することを目指してきました。その一環として、カーボンオフセットLPガスの導入前から、生豆の調達から喫茶店でのご提供に至るまでのすべての工程において、以下のようなSDGsの取り組みを推進していらっしゃいました。
再生可能エネルギーの活用 |
横浜ロースタリーおよび都内3店の電力を100%グリーン電力へ転換 |
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省エネルギー対策 |
LED照明の導入、全熱交換器の活用による空調効率の最適化 |
社会貢献活動 |
東ティモールやルワンダのコーヒー農家支援、食品廃棄物を活用した新素材開発ベンチャーへの研究開発支援 |
経営層のサステナビリティ推進 |
CSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー)の設置 |
これらの取り組みが評価され、2023年にコーヒーを主業とする中小企業として初めて「Y-SDGs認証」の「Superior【上位】」を獲得されました(Y-SDGs認証は、横浜市がSDGsに積極的に取り組む事業者を環境、社会、ガバナンス、地域の4分野、30項目で評価する制度)。
堀口珈琲様がカーボンオフセットLPガスを知ったきっかけと導入した決め手
堀口珈琲様は、SDGs達成に向けた様々な取り組みを検討する中で、横浜ロースタリーでの焙煎時に用いるLPガスのカーボンニュートラル化の方法を調べたことをきっかけに、カーボンオフセットLPガスの存在を認識されました。その後、「Y-SDGs認証」の認証取得事業者であるシンサナミ様がカーボンオフセットLPガスを取り扱っていることを知り、堀口珈琲様からシンサナミ様に問い合わせたことで、両社の関係が始まりました。堀口珈琲様は、シンサナミの斉藤様から、堀口珈琲様におけるSDGs達成に向けた取り組みへの共感と、斉藤様ご自身の言葉で紡いだ真摯な提案を受け、SDGs達成に向けて共に歩むことができるパートナーであると確信し、カーボンオフセットLPガスの購入を決めました。
(写真左)株式会社堀口珈琲 取締役CFO兼CSO 伊藤様
(写真右)株式会社シンサナミ 本部長 斉藤様
堀口珈琲様にとってのカーボンオフセットLPガスの導入メリット
堀口珈琲様は、現在の自社の環境において最高品質のコーヒーをつくるのに最適な燃料はLPガスだとおっしゃっています。焙煎に水素などの非化石燃料を使用する事業者もいますが、取り扱いの技術的な難しさや大規模な設備投資が必要になることを踏まえると、すぐに取り組むことは難しいのが現状です。一方で、カーボンオフセットLPガスは既存の設備のまま導入できるため、今、直ぐに取り組める環境活動であることを高く評価いただいています。
カーボンオフセットLPガスの導入を含むSDGsの推進に対して、環境意識の高い顧客(主に大手のお客様)から大きな反応があり、取引拡大を後押しするものとなっているほか、人材の採用活動においても良い効果があったそうです。
今後についても、グリーンLPガスの供給が実現されるまでは、継続してカーボンオフセットLPガスを使用していきたいと考えていらっしゃいます。

シンサナミ様の取り組みについて
シンサナミ様がカーボンオフセットLPガスの利用を開始した理由は、カーボンニュートラルに向けた取り組みを強化することはもちろん、その他に以下2つの利点があるとおっしゃっています。
1つ目は、環境意識の高い事業者との接点創出に繋がることです。シンサナミ様はカーボンオフセットLPガスの自社活用、環境活動や地域貢献等を通じて「Y-SDGs認証」を取得されました。認証事業者は、同認証を取得した企業が集まるミーティングに参加できるようになります。ミーティングに参加することで、様々な事業者様との出会いがあることから、地域環境への関与を高めつつ、環境意識の高い事業者との接点を創出することができます。
2つ目は、採用活動の強化です。シンサナミ様は7年ほど前から新卒採用を強化していらっしゃいますが、昨今の学生の環境意識の高さから、学生から選ばれる企業として、「カーボンニュートラルに向けた取り組み」は必須条件であると感じていらっしゃいます。カーボンオフセットLPガスの販売に加え、将来的にはグリーンLPガス・水素といった未来のエネルギーを積極的に取り扱うことで、地域社会をリードし、選ばれる企業になることが、優秀な人材の確保や社員のモチベーション向上にも寄与するものと考えていらっしゃいます。