2025年社長年頭挨拶について
当社 代表取締役社長 江澤 和彦が、2025年1月6日(月)、従業員に向けて年頭挨拶を行いましたので、その内容を以下の通りお知らせいたします。
年始に当たり、一言ご挨拶申し上げます。
まずは、年末年始にそれぞれの持ち場で、当社LPガスの販売・安定供給にご尽力をいただきました方々に、心より御礼申し上げます。
国内のLPガス需要について、昨年4月に出された経済産業省想定では、2025年度についても内需主導の経済回復に支えられ、家庭業務用、自動車用は需要減となるものの、工業用、都市ガス用、化学原料用では需要増となっており、全用途合計では前年比99.1%の需要は確保できるものと期待しております。
2025年度の販売施策について、当社における販売促進支援策の代表格である「ECO&EARTHキャンペーン」では、従来の企画に加え、営業スキル習得やモチベーション向上を目的とした営業力強化研修の実施、有用な営業手法を全国の特約店様へ水平展開する取り組み等、幅広く特約店様の営業活動をサポートします。また、カーボンニュートラルLPガス販売のサポートに向け、需要家向けの提案ツール等を充実させます。
家庭用では、総合的な省エネルギーと災害対応を両立する家庭用燃料電池「エネファーム」の積極的な拡販が重要と考えます。災害による停電が頻発する昨今、自立型電源エネファームはこれまで以上にお客様にとって価値の高い商品となりました。エネファームは極めて重要な機器の1つである一方、その高い価値をしっかりと伝える営業力が試される機器でもあるといえますので、各メーカーや関係者と協働し、特約店様の営業力強化とエネファーム普及拡大に向けて支援してまいります。
業務用・産業用では、エネルギー効率や環境調和性に優れたボイラや工業炉等の石油系燃料からの燃料転換、電力ピークカットに貢献できるGHPの利用拡大への期待がさらに高まっており、当社への燃料転換提案に対する支援要請や相談が非常に多く寄せられている状況にあります。補助金の手厚さ、電気、石油などの競合エネルギーの価格高止まりや供給不安等、相対的にLPガスの優位性が高まっている状況から、燃料転換を通じたLPガスの需要拡大を進めやすい環境にあると考えております。
当社が特約店様の人材育成をサポートするために開講している「ENEOSグローブカレッジ」は、2025年度のプログラムでは、1日または半日で受講可能なコースを中心にして、より受講しやすくしつつも、さらに実践的な内容で展開してまいります。また、研修での学びを実践に定着させるため、研修後の継続的なフォローなど、「学びを仕組化」して受講者をサポートし、組織・営業力の総合力強化へ繋げられるように支援してまいります。
最後に、皆さんにお願いしたいことを申し上げます。
1つめは、事ある毎に申し上げておりますが、「安全とコンプライアンスは、すべてに優先する」ということです。固定観念や過去事例にとらわれず、疑問に思ったら周囲の人に確認することが重要です。エネルギーインフラの一翼を担っている自負を持ち、使命であるLPガスの安定供給を果たすうえで、安全とコンプライアンスを常に意識し、行動してください。
2つめは、経営理念の実践です。Vision2050の策定に合わせ、新たに制定した経営理念は、LPガスの安定供給という発足当初からの社会的責任は不変のものとしながら、これまでのLPガス元売事業に加えて、脱炭素社会の実現や成長事業等の新たな取組みにも挑戦していくという思いが込められています。「暮らしをささえ、地球をまもり、未来をつくる。」というミッションと、「Growth(成長)」「Leader(変革)」「Open(共創)」「Basics(誠実)」「Effort(努力)」という5つのバリューで構成されている経営理念への立ち返り・確認を重ねることで自然と皆さんの行動・意思決定は経営理念に基づくものとなり、ステークホルダーからの信頼獲得に寄与します。
3つめは、業務効率化に向けた日常業務における気づきの発掘です。業務効率化を推進するためには、会社主導の取り組みを実践いただきたいのはもちろんのことながら、皆さん一人一人がご自身の業務を見直すことも必要不可欠です。小さなことであっても改善できることやコストを削減できることはないかを日々模索しながら、業務に取り組んでください。
今年の干支は「乙巳」です。乙(きのと)には、困難があっても紆余曲折しながら進むことや、植物に例えると種子の殻を突き破り、芽を出すという意味もあります。また、巳は蛇が脱皮を繰り返して成長することや、その生命力の強さから再生や復活、変化といった意味を持ちます。この2つの文字から、脱炭素や液化石油ガス法の省令改正対応など、世の中のあらゆる困難や変化に打ち勝ち、あるいは柔軟に対応していくことを期待します。
結びにあたり、皆さんとご家族の安全とご健康を祈念しまして、私からの新年のご挨拶とさせていただきます。
以 上
当記事の連絡先
総務人事部 総務法務グループ
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