プレスリリース

2024年度新入社員への社長メッセージについて

ENEOSグローブ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:江澤 和彦、以下「当社」)は、2024年4月1日(月)、本社にて入社式を執り行いました。入社式での社長メッセージを以下の通りお知らせします。

入社おめでとうございます。
本日、9名の皆さんが、当社の仲間に加わることを、社員一同、大変嬉しく思っております。
ENEOSグローブを代表して、一言ご挨拶を申し上げます。

当社は日本のLPガス元売会社のリーディングカンパニーです。
LPガスを海外から購入し、自社船団にて日本全国のガス基地に輸送し、特約店を通じて一般家庭に届けるといったLPガスのサプライチェーンを担い、LPガスの安定供給という社会的責務を全うしています。

では、LPガス業界を取り巻く環境について、先ずはお話ししておきましょう。
世界に目を向けますと、LPガスの需要は、依然として経済成長著しいインド、一時期の勢いが落ち着いたもののPDH装置(プロパン脱水素装置)の新設が続く中国などアジア諸国を中心に拡大を続けています。
一方、近年の国際情勢は不安定さを増しており、ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエルとハマスとの紛争は、いまだ収束に向けた道筋が見出せない状況が続いております。とりわけガザ地区を巡る紛争が中東地区に拡大すれば、LPガスの供給、これは「量」だけでなく「価格」も含まれますが、大きな影響が出ることが予想されます。
日本国内において、LPガスは都市ガスが供給されていないエリアにおける主力燃料であり、人口減少に伴いその需要は減少傾向にはありますが、家庭用エネルギーとしての存在感は確固たるものがあります。また、非常時の分散型ライフラインとしても有用なエネルギーです。1月に起こった令和6年能登半島地震においても、各家庭の軒先に在庫があるLPガスは早期に復旧し、ライフラインとして供給を継続することができました。
一方で、世の中では脱炭素化に向けた話題が多く聞かれ、各方面で意識が高まっております。当社も2年前にカーボンニュートラル推進グループという部署を新設し発電所などから排出されたCO₂を原料にLPガスを合成する研究開発、社会実装検討に取り組んでいます。
また、中長期的には、人口減少やカーボンニュートラルの推進によりLPガス需要は減少が見込まれます。そのため、昨年4月より「事業創造室」を新設し、LPガス輸入販売にこだわらない、成長事業の探索と新たな収益源の確保を目指しています。

さて、次に当社の経営理念についてお話しします。当社設立後12年を経過し、昨年4月より新たな経営理念をつくりました。この経営理念は社会的使命を表わす「ミッション」と、その遂行のために我々が実践すべき日頃の行動・態度を表わす「バリュー」を組み合わせた構成になっています。
まず、ミッションは
「暮らしをささえ、地球をまもり、未来をつくる。」です。
・LPガス供給事業は今後も当社の基盤事業であること
・社会的な要請である燃料のグリーン化にも積極的に取り組んでいくこと
・お客様に必要とされ、そして喜ばれる、新しいサービス創造に向けて努力し、挑戦していくこと
このような思いを込めたミッションになっています。いち早く皆さんに覚えていただいて、愛着を持ってもらえると嬉しいです。
続いてバリューについてお伝えします。社名のグローブを英語表記にし、それぞれのアルファベットを頭文字として「グロース、リーダー、オープン、ベーシックス、エフォート」の5つの言葉をあてはめました。
当社が、グローバルに活動する企業であること、そして、お客様の生活に欠かせない存在であることを自覚して、お伝えした5つのバリューに基づいて、日々の行動を心掛けて下さい。

最後に、毎年新入社員の皆さんにお伝えしていることですが、本日から社会人となられる皆さんに、「3つの習慣づけ」をお願いしたいと思います。
1つ目は、「毎日、朝ごはんを食べよう」ということです。
社会人になって、規則的な生活を送るためにはまず生活リズムを整える必要があります。朝ごはんを食べる」とは、つまり常に万全な状態で仕事に臨むよう心掛けてほしいということであり、さらに言えば、責任ある仕事を全うするために、心身の健康に留意するようにしてほしいという事です。
2つ目は、「メモを取ること」です。
メモを取ることは、教えてもらったことを忘れないためだけではなく、考えていることや、やるべきことの整理・整頓などにも役立ちます。新入社員のうちからメモを取る習慣を身につけ、社会人としての歩みを確実なものとし、長く成長意欲を持ち続ける基礎としていってください。
3つ目は、「挨拶をしっかりしよう」です。
コロナ禍以降、対面からオンラインへコミュニケーション方法は多様化しましたが、手段はともあれコミュニケーションの始まりが挨拶であるという本質は変わっていません。新入社員の皆さんには、まずは元気な挨拶を心がけて欲しいと思います。これから先のENEOSグローブでの社会人生活が皆さんにとって、素晴らしく、輝かしいものとなるよう心から願って、お祝いの言葉といたします。

本日は誠におめでとうございました。

以 上

当記事の連絡先
総務人事部 総務法務グループ
TEL 03-5253-9170

入社式写真